ギター講師 中山大輔のブログ

ギター講師の日常や上達の近道を伝授します。

サラリーマン時代のお話 第4回目 

久々にサラリーマン時代の話です。
電話工事の現場の仕事をしていた時にすごく疑問に思っていたことがあります。
22歳ぐらいの時かな。



毎日あちこちの道路でマンホールを開けて作業したり、電柱の上で作業していたので、会社の人以外に警備会社のガードマンさん達と一緒に現場をまわっていました。(片側通行とかになるので)




見た事ある人も多いと思うけど、現場のおっちゃんがガードマンに向かって怒鳴ってたり、仕事を手伝わせたり、
なんせガードマンは都合のいいようにこき使われ、現場の怖いおっちゃんらに怒鳴られる。




中には、まぁあのガードマンさんは怒られても仕方ないかな、っていう人もたまにはいる。
でも僕が出会ってきたガードマンはみんないい人たちばかりだった。
僕が、作業で困っていたら助けてくれる。そんな優しいガードマンばかりだった。




作業が暇なときは、近くにいるガードマンとよくおしゃべりをしていた。
そんな中で数人、僕の心にずっと残っている人たちがいる。



この人たちはなぜガードマンをやっているんだろう。という疑問。



1人は年は60歳。絶対若い頃イケメンだった感じの人で、落ち着いた感じで器も大きく優しい。そして仕事もできる。
この人とはよくいろんな現場で会っていたので、かなり仲良くなった。
仲良くなればなるほど、湧いてくる疑問。
こんなに年が離れてるのに、22歳の若い僕と普通に楽しい会話ができる。というか空気が読めている。楽しい。
年いったらこんなかっこよくて面白いおっちゃんになりたいとも思った。




僕の疑問はますます強くなった。どう考えてもこの人はガードマンよりもっと良い仕事ができるはず。
この人がガードマンてことにすごい違和感があった。
そして、ついに聞いた。



◯◯さん!なんでガードマンなんですか?もっと給料のいい仕事できるでしょ?



単刀直入すぎたのか、ちょっと困惑していたけど、いいにくそうに話してくれた。

「俺な、35歳まで遊びまわっとってん。いろんな女の家に居候してな、仕事もせんと。せやから今こんなんやねん。」



35歳以降は、いろんな仕事を転々として今の職に落ち着いたらしい。
なんかそんな彼の人生を想像してみるとすごいつらかった。イケメンが人生を狂わせたのか。





2人目は、49歳。超男前。俳優でもなれる。ムキムキマッチョ。

この人は、見た目30代でガテン系。どう見ても大工さんだ。とうていガードマンには見えない。
この人とは友達のような関係で、ノリがよく兄貴分的な存在だった。




忘れられないのが、真夏の炎天下の中であろうが、土砂降りの雨だろうがなんせよく働く。そして休まない。
あんなに働く人は、あれ以来見た事無い。きっと人間じゃない。
そしてリーダーシップ力もあり、現場のおっちゃんからも支持されている。
おそらく現場の誰もが尊敬していた。



そして、仕事を手伝ってくれるどころか、自らすすんで現場の手伝いをする。
はっきりいってもう現場の作業員だ(笑)
そして、ちゃんとガードマンの仕事もこなす。



ほんっとに不思議な人だ。この人が49歳でガードマンだったら、僕は49歳になったら絶対ホームレスだ。
そんな危機感まで考えさせられる。



そしてついに聞いた。



「◯◯さんがガードマンておかしいじゃないですか!なんでなんですか!?」



すると彼はこう答えてくれた。

「俺なぁ、少し前まで大工やってん。」

「で、独立して1人でバリバリ大工やっとったんや。」

「でもなぁ、つい働きすぎてもて身体壊してまうねん。」



え?
なんじゃその理由。と思った。そして彼は続けた。



「俺の性格上なぁ、手が抜かれへんねや。自分で制御できんくて。」

「ほんでよう入院とかしとったんや。」

「それでなぁある日嫁に、頼むからもうこの仕事やめてくれって言われてもてな。」

「ガードマンにしてくれって嫁に頼まれてん。」

「こんな仕事俺にとっては楽すぎておもんないねんけどなぁ。」





これはさすがに忘れられない話でした。少し涙が出たのを覚えています。
衝撃でした。今でもよく彼のことを思い出して、頑張らなければと思うことがあります。






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